片うでアンドロイド



ぼくは右手のないロボット
博士に創られた
博士は完成の前にソラへ
「ごめんね」と言っていた
それでも僕はこのカラダが
一番好きなのさ
今日も山小屋で暮らすのさ
おひさまの日を陽を浴びて

ある日町の役人が来て
役に立たないと捨てられた

僕はあわてて逃げだして
山で独りで暮らすのさ

さみしい時もあるけれど
小鳥がトモダチさ

僕は僕がだいすきさ
博士にありがとう

僕の電池は来年の春
切れて僕が止まったら

てんごくの博士に会えるのかな
両手つないで踊ろう