上杉くんのうた

なんか、今詩を書いてみたので載っけときます。




上杉くんのうた


上杉くんは小学校でずっといっしょ
毎日のように遊んでた友達
上杉くんのアパートでファミコンしてたっけ

彼のお父さんは見たことない
彼のお母さんは夜遅くまでいると帰ってくる
「上杉くんのお父さんはどこにいるんだろう?」
不思議だったけど聞かなかった
いっしょにいて楽しいからそれでよかった

夏休みに校庭を2人で走っていた
「暑くてやだなー」僕が言った

「夏は暑いんだよ。仕方がない」

今でも彼の言葉が耳に残る


僕のお母さんは上杉くんが来ると
その日は決まってケーキをくれた
だから僕は彼が来るのが嬉しかった

ある日彼はケーキの入った口を開いた
「お父さんは僕をぶつから嫌い」
「お母さんはいつも笑ってるから好き」

2月の学校の帰り道
「寒くてやだねー」僕が言った

「冬は寒いんだよ。仕方がない」

今でも彼の言葉が耳に残る

何年も経って
上杉くんがどこの高校に行ったかまでは知ってる
お母さんと神奈川の方に引っ越したと聞いた

駐車場になった上杉くんのアパートの前に立っていた

2人で遊んだアパート

今年も冬は寒い



以上だす
他にも思いついた詩を書いてるので、見に来てやってくんさい↓
http://www.h3.dion.ne.jp/%7Esakuramp/words.htm