住所のない家

私たちの住んでる社会には障害者用の「グループホーム」というのがある。
精神(知的や身体も)障害者の人達が共同で住んでる、いわば寮みたいな所だ。

先日私の友達が住んでるグループホームに手紙を出す用事が出来た。しかし、施設なのに、ネットやら何やらイロイロ調べたが住所がわからない。なのでいつも御世話になってる精神保険介護のスタッフさんに尋ねて、ようやく住所がわかった。

で、ついでにこんな話もした。

私:「グループホームって、何でどこ調べても住所載ってないんですか?」

スタッフ:「ああ、グループホームって、もし住所がわかって、その近所の人が『自分の家の近くに精神障害者が住んでる』ってわかると、嫌がって、苦情が出るんですよ、、。」


かなりへこんだ、、。
精神障害だから、何するかわからない、ってことか、、。無知の骨頂だなあ、、。健常者の無知と関心のなさが、かえって健常者自身の不安を生み出してる、、。



はっきりいえば、精神障害者で犯罪(悪い事)を犯す人はいる。ただ、それは健常者でも同じ事。健常者だって犯罪(悪い事)を犯す可能性はある。
ただ、精神障害者の犯罪は目立つ。マスコミもその犯罪をこぞって取り上げる。見た人はマスコミが報じたニュースを見て「精神障害者だから危険」というイメージを勝手に植え付けて行く、、。

私の知ってるグループホームには何人か私の友人が暮らしている。気の強い人、臆病な人、口論が好きな人、無口な人、賢い人、、。これを読んでいる貴方と同じように「個性」がある。でもこの社会にはその個性を無視して「障害者だから、、。」と勝手にイメージを植え付けている、頭(考え方)の足りない人がいる。ってか近くに住んでるのに、理解しようともしないでただ「不安だ」と言っているだけだが、、。

障害者だから無差別に親切にしてくれる人もいるが、これは(親切にしてくれる人に余り言いたくはないが)障害者だから無差別に不安がっている人と同じ事だ。
障害者にも、あなたと同じように「個性」がある、ということを是非理解して欲しい。また、あなたの町にも「自分の家に住所がない(公表してない)」人達が住んでいるという事を知り、彼等を「知ろうとして」欲しい、と心の底から願う。

んま~。この件については、問題が大きいので、またこのブログで書くと思います。